ヘルプマークとは?対象者や入手方法について詳しく解説

ヘルプマークを鞄に付けている女性

街中で、赤地に白で「+」「♥(ハート)」が描かれた縦長のマークを身に着けた方を見かけたことはありませんか?それが、今回ご説明する「ヘルプマーク」です。
この記事ではヘルプマークの概要や入手方法、日常生活や仕事での役立て方などをご紹介します。外見上判断の難しい障害があり、その伝え方に困っている方はぜひご参考にしてください。

ヘルプマークとは?

ヘルプマークとは、外見からは判断が難しい障害などで周囲の配慮を必要とする方が、それを知らせるために携行するマークです。例えば内部障害(内部器官や精神の障害)のある方、義肢や人工関節を使用中の方、難病に罹患している方、初期の妊婦さんなどが当てはまります。

ヘルプマークのデザインは、赤色地に白の「+」マークと「♥(ハート)」が描いてあるものです。なお、このデザインで運用が開始されたのは、今から10年以上前の2012年でした。
外見では分からないけれど周囲の援助を必要とする方が、それをこのマークによって知らせることで、援助を受けやすくすることが主な目的です。

また、ヘルプマークには必ず「ヘルプカード」と呼ばれる紙のカードが付属しています。ヘルプカードは、自身がどのような援助を必要としているかを詳細に書いて携行するためのものです。外出時に突然援助を要する状況になった際、それを見せる(見てもらう)ことで、援助を求めていると把握してもらえます。

ヘルプマークの対象者

ヘルプマークの携行対象となる方は、以下のような方です。

  • 外からは見えない障害や体の不調がある
  • 自身の特性などから日常生活上の困り事を抱えている
上記のような理由で、外出時などに支援や配慮を受けたい方すべてが対象です。利用に際して、障害者手帳を持っているかどうかを問われることはありません。
精神の一時的な不調や妊娠の初期時など、障害にはカテゴライズされないような不調がある際にも利用できます。
また、緊急時の対処法などを書き込めることなどから、四肢障害やお腹の大きい妊婦さんなど、見た目から障害や困難の有無が分かる方が利用していることもあります。

ヘルプマークの入手について

ヘルプマークを使ってみたいけれど、どこで手に入るか分からない方のために、ここではヘルプマークの入手場所や入手方法をご紹介します。

入手できる場所

ヘルプマークを入手できる場所は自治体によって異なりますが、ここでは2023年5月時点での東京都を例にして配布している場所をご紹介します。

  • 都営地下鉄の各駅
  • 都営バスの営業所
  • 都立病院
  • 一部自治体の区役所・市役所 など
参考:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/shougai_shisaku/helpmark.html

多くの都市では、上記のような場所で配布を行っています。くわしく知りたい方はお住まいの各都道府県、自治体のホームページで確認してみましょう。
もし現地に出向いて直接受け取れない場合には、郵送に応じてくれることもあるため、問い合わせてみると良いでしょう。

入手方法

ハートを両手で優しく支えるイラスト

こちらも2023年5月時点での東京都の場合を例に挙げてご説明します。
対象となるご本人やその代理人の方(家族や支援者など)が、口頭で申し出ることで入手できます。申請用紙の記入や本人確認などは不要です。配布されている場所に出向いて「ヘルプマークをいただきたいのですが」と伝えると、ヘルプカードの付いたヘルプマークを渡してもらえます。

なお、配布は無料で行われていますが、基本的には一人一つまでの配布となっています。
まれにフリマサイトなどで売買されていたり、寄付活動などに用いられていたりすることがありますが、そのような非公式の入手経路は用いないようにしましょう。

ヘルプマークの使い方

ヘルプマークをうまく活用するには、どのように使えば良いのでしょうか。
まずは、日々持ち歩くカバンに付けるなど、他人から見えやすいところに付けて使用することがおすすめです。常時携行することに対して心理的に抵抗を感じる場合であっても、カバンの中には入れておくようにすると良いでしょう。仮に目に見える範囲に付けていなくても、携行しておくことで急遽サポートが必要になったときに役立つはずです。
また、ヘルプマークは裏面に記入欄があったり、シールが貼れるようになったりしています。裏面やシールには緊急連絡先や必要な配慮、支援してもらいたい内容などを自由に記入し、支援する側の方が見て判断できるようにしておきましょう。

障害者の方がお仕事をする際にもヘルプマークは役立ちます!

ヘルプマークを見えるように携行していると、お仕事中のどのような場面で役に立つのでしょうか。ここでは障害のある方にとって、仕事面でヘルプマークが役立つ具体例をご紹介します。

公共交通機関の利用時

差し出された両手を優しく支える女性の手

内部障害や見えない不調、精神の障害がある方にとって、電車で通勤することには不安がともないます。席に着けないときに突然不調に見舞われたら…という心配と隣り合わせになりながら、毎日電車やバスに乗るのは心もとないでしょう。ヘルプマークがあれば、そういった不安の低減につながります。

発作などが起きたとき

仕事をしているとき、内部障害や疾患が原因で突然発作を起こしたらどうしよう…と、常に不安を抱えている方も少なくないはずです。ヘルプマークを携行して仕事をしていれば、発作が起きても適切なサポートを受けられる可能性が高まります。業務の都合で外出しているときはもちろん、職場内で緊急を要する状況になったときも周囲の方に適切な対応を促すことができるため、お仕事全般での障害にまつわるさまざまな不安を低減してくれるでしょう。

就職活動・転職活動へ不安をお持ちの障害者の方におすすめの転職エージェント

すでにヘルプマークの活用を検討している方や、もうヘルプマークを実際にお仕事で活用しているという方もいるでしょう。しかし、思ったように周りの配慮を得ることができず困っている方もいるかもしれません。
そのような困り事がなかなか解消できないとなると、転職を考えることも選択肢の一つです。障害による困り事がある状況で転職・就職活動をすることは大変ですが、現状をより良くするためにも検討する価値は十分にあります。
これからの就活に不安を抱えている方や、現状の職場に困り事がある方で、現在障害者手帳をお持ちの方であれば、就職・転職エージェントサービスを通じて障害者雇用枠での就活・転職を考えてみてはいかがでしょうか。

障害者手帳を持っている方のための「障害者専門の就職・転職エージェントdodaチャレンジ」では、そのようなご相談に対して真摯に向き合って対応いたします。

dodaチャレンジを利用するメリット

dodaチャレンジは、障害者手帳をお持ちの方で、就労におけるさまざまなお悩みを抱えている方に向け、個々の困り事への対応を考慮した職業紹介を行っています。例えば、以下のような配慮が行き届いた条件のお仕事もご紹介しています。

  • 通勤に不安のある方は、混み合うラッシュを避けられる勤務形態を選択可能
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無料でご利用いただけるので、ご興味をお持ちであればぜひdodaチャレンジまでお気軽にご相談ください。

まとめ:支援や配慮を必要とする方が生活しやすくなる社会へ

外出中・勤務中に何かしらのサポートが必要になったとき、障害のある方がご自身で意思表示をして支援を求めるのは難しいことです。ひと目で支援の必要性が分かるヘルプマークがあれば、突然の困り事に対する安心感も高まるでしょう。
ヘルプマークの普及のように、日ごろ支援や配慮が必要になる可能性のある方が安心して自立できるために必要な仕組みが社会でも整いつつあります。このような福祉の促進は日常生活にある不安材料を減らすことにもつながるため、活き活きと仕事や生活ができる世の中に近づいているといえるでしょう。

これから就職・転職を考えている障害者の方も、必要な配慮が行き届く職場を見つけるために一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。その際はdodaチャレンジがお手伝いいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

公開日:2023/5/31

監修者:木田 正輝(きだ まさき)
パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 キャリア支援事業部 担当総責任者
旧インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社後、特例子会社・旧インテリジェンス・ベネフィクス(現パーソルダイバース)に出向。採用・定着支援・労務・職域開拓などに従事しながら、心理カウンセラーとしても社員の就労を支援。その後、dodaチャレンジに異動し、キャリアアドバイザー・臨床心理カウンセラーとして個人のお客様の就職・転職支援に従事。キャリアアドバイザー個人としても、200名以上の精神障害者の就職転職支援の実績を有し、精神障害者の採用や雇用をテーマにした講演・研修・大学講義など多数。
  • ■国家資格キャリアコンサルタント
  • ■日本臨床心理カウンセリング協会認定臨床心理カウンセラー/臨床心理療法士
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