腎臓機能障害/20代/事務への転職ストーリー

腎臓機能障害の方の転職体験談腎臓機能障害の方の転職体験談

未経験の業界で契約社員から正社員にキャリアアップ。毎日新しい仕事にわくわくします

S.I.さん 20代 腎臓機能障害(北海道)

転職活動期間
3ヶ月
前職
旅行業界 接客事務
現職
建設業 事務

地元で就職し順調だった人生が、ある日突然・・・

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私は、短大を卒業後、交通会社に就職し、旅行販売部門の契約社員として、接客や旅行関係の窓口業務を担当していました。はたらき始めて4年経った頃、体調に異変を感じたのですが、忙しくしていたので、最初は、疲れだろうと思っていました。微熱と倦怠感が続いたので病院に行くと、その時は風邪と診断され解熱剤を処方されました。少し無理をしながら仕事は休まずに行き、そんな状況を1ヶ月近く続けました。ある日、仕事から帰宅すると、急に全身が痛くて、痛くて我慢できないんです。これは、尋常ではないと思い、家族と一緒に救急外来に行きました。そこで、医師に言われたのは、体全体が炎症していて非常に危険な状態だということでした。即入院です。

入院1ヶ月後に分かった病名は、急性腎炎

炎症の原因はしばらく特定できず、そこからいろいろな検査をしました。自分の体に何が起きているのか分からず、不安でたまらなかったです。入院して1ヶ月、やっと分かった病名は、急性腎炎でした。その後治療のため、さらに1ヶ月入院し、退院後も自宅で1ヶ月療養しました。徐々に、通常の生活が送れるまでに回復してきましたが、この先、腎機能が低下する可能性もありますし、著しく低下したときは、腎臓移植になると医師に言われていたので、体に負担をかける生活はできません。復職後、会社に相談したこととしては、服薬時間が決まっていることや、腎機能の低下により疲れやすいため、これまで通りの残業はできないとお願いし、理解してもらいました。

復職後に肺炎、そして腎臓移植へ

しかし、復職して半年後、私は肺炎にかかり、悪化して入院してしまいました。腎機能低下に伴い免疫力が低下していたんです。医師から腎臓移植をした方が良いと言われ、父の腎臓を移植することになりました。急性腎炎での緊急入院から9ヶ月。ほんの9ヶ月前の私は、これほどの大病を患うとは想像すらしていませんでした。当時の私は、仕事も面白く、これからどんな仕事をしていこうかと未来を描いていました。それが一変してしまったんです。私は、仕事を辞めるつもりはありませんでしたので、移植後、どんなはたらき方ができるのか、自分に何ができるのか、そして、自分は何がしたいのかを考えるようになりました。

障害等級1級に認定。障害者採用枠で転職することを決心

実はその頃、会社は、事業再編で私が所属する旅行事業の撤退が決まっていました。他事業部への異動や、グループの別会社への転籍など、私にもいくつか選択肢が提示されていました。しかし、私が考えた進路は、転職でした。

腎臓移植によって、障害とともに生きていくことになった私は、これからどんなはたらき方ができるのか、ずっと考えていました。調べていると、障害者採用枠という選択肢があることを知り、心機一転しようと思ったんです。
転職をするなら、プロのサポートが受けられる転職エージェントに登録しようと考えました。インターネットで評判が良かったdodaチャレンジに登録したときは、まだやりたいことや興味のある業界は定まっておらず、自分にどんな可能性があるのかを知りたいと思っていました。

dodaチャレンジ登録時は、まだ将来への考えは漠然としていた

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キャリアアドバイザーには、事務職で給与は現状維持以上、地元で正社員勤務、といったはたらく希望条件を伝えました。業界や具体的な仕事内容の希望はなかったのですが、キャリアアドバイザーは、私にたくさんの求人を紹介してくれました。ハウスメーカー、保険会社など多種多様な業界の事務職、そして嬉しかったことは、私の適性を見て、対法人と接する事務職を勧めてくれたことでした。これまで私は、個人向けの接客が多かったので、対法人の仕事は、未知な領域で、チャレンジしてみたいと思いました。

給与をアップさせたい!と率直に相談

転職活動で力になってもらったことは、面接練習や想定される質問への回答の添削など、プロの視点ならではのアドバイスを頂いたことです。言葉一つで、採用担当社に与える印象が変わることを教えて頂いたり、印象に残る言葉の選び方など、さすがプロだなと思いました。また、中でも、心強かったことは、給与面の希望を汲み取ってくれたことです。お金のことを話すのは勇気がいりますよね。契約社員だった前職は4年間、昇給はほとんどなく短大新卒給与水準でしたので、今回の転職で、給与アップしたいという望みをキャリアアドバイザーがポジティブに受け止めてくれたことに、ほっとしたことを覚えています。

紹介頂いた20社のうち、10社にエントリーし、2社から内定をいただきました。建設業の現職への入社を決めたのは、オフィスに活気があって楽しくはたらけると思ったからです。

新しい業界、新しい仕事にわくわくな毎日

配属されたのは総務部で、社内の備品管理や契約書作成など多岐に渡る仕事を任されています。決まったルーティン業務で一日を過ごすわけではないので、いろいろなことに挑戦したい私には、ぴったりです。実際に私が発注した何百にも及ぶ備品が納入された現場に立ち会うと、仕事が形になった喜びでわくわくします。そんな時、新しい業界に飛び込んで良かったと思いますね。

初めは契約社員として入社し、それから1年半、転職時の希望だった正社員にも登用されました。これからも視野を広げて、自分にできることを増やし、どんどんチャレンジしていこうと思います。

腎臓機能障害の方からのメッセージ腎臓機能障害の方からのメッセージ

メッセージ

私が皆さんにお伝えしたいことは、未経験でも挑戦できる会社があるということです。私の場合、自分に何ができるのか、何がしたいのか、漠然としたままの転職活動でしたが、キャリアアドバイザーが、引き出してくれました。だから、少しでも悩んでいる方がいらっしゃるなら、まずは相談からでいいと思います。そして、希望は、遠慮せずキャリアアドバイザーに伝えてください。何事もやらずに諦めてはもったいない、というのが今回の転職で実感したことです。腎臓移植をした当時、この先どうやって生きていこうか、はたらいていこうか、気持ちが塞ぐこともありましたが、思い切って前に進んで本当に良かったです。

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