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「思い込みが激しくて、正確な判断ができない…」
とお悩みの方におすすめ!

その悩み、実は「思い込み」が原因かも?
「無意識」を自覚して仕事の悩みを解消しよう!

アンコンシャス・バイアス入門セミナーレポート

一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所 代表理事 守屋智敬

2018年10月31日(水)19:00~21:00の間、東京・大手町にて守屋講師がお話しされた「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)セミナー」の事後レポートになります。

セミナーのポイント!

アンコンシャス・バイアスとは…?

経験を通して生まれる無意識の思い込みや、ものの捉え方の偏り。例えば、「上司がまだいるのに、定時に退社するのは申し訳ない」「やったことがないから、自分にはできない」など、実際にはそうとは限らないのに無意識に判断してしまうこと。アンコンシャス・バイアスは誰にでもあるものですが、意識していないと誤った判断や対応につながってしまうことがあります。

どんな働く悩みを解決できるの?

  • ・注意を受けると「自分は間違っていないはずだ」と思い込み、イライラしてしまう
  • ・性別や社歴で、能力を決めつけたり、評価をしてしまう
  • ・自信が持てず、チャンスがきても「どうせ自分にはできないだろう」と仕事を断ってしまう

アンコンシャス・バイアスへの対処法を身につけると?

  • ・しらずしらずのうちに、コミュニケーションで相手を不快にしていることに気づくようになる
  • ・客観的で公平に物事を見られるようになり、誤った判断が減る
  • ・「できないかも」と自分でブレーキをかけることがなくなり、新しいことに挑戦できる

最近では、大手企業も社内研修に取り入れているアンコンシャス・バイアス。女性の社会進出やシニアの活躍など、ダイバーシティを推進する上で必要な知識として注目されています。

今回のセミナーでは、「なぜアンコンシャス・バイアスが生まれるのか」というメカニズムを知ることで、アンコンシャス・バイアスによって引き起こされる問題への対処法や心掛けを学びました。ペアワークなども盛りだくさんだった、セミナーの様子をちょっとだけご紹介します!

アンコンシャス・バイアスは誰にでもある! 自分の中にある「無意識」に気付くことがスタート

セミナールームは満席に! 100人を超える方が興味を持って参加していました。

「私たちが意識できていることって実はほんの少し。アンコンシャス・バイアスは、誰にでもあります」と話す守屋さん。

前半ではゲームやチェックリストを使って、アンコンシャス・バイアスとは何かを学びました。小さなころからなじんできたゲームのルールをいつもと変えてやってみる、というワークでは、「あれ、ルールは分かっているのに、できない!」「分からなくなってきた!」と会場は大盛り上がり。自身に潜むアンコンシャス・バイアスを体感しました。

「頭では分かっていてもなかなかできないのは、『このゲームは、こういうルールでやるものだ』という考えが無意識のうちに染みついてしまっているから。この『無意識の思い込み』が、アンコンシャス・バイアスです。まずは、こういったアンコンシャス・バイアスがあることに気付くことが大切なんです」(守屋さん)

自分でも気が付いていない思い込みがあることを体験し、参加者は驚きながらも納得した様子でした。

アンコンシャス・バイアス対処の鍵は、相手に対する思いやり

「こんな思い込み、よくありませんか?」という問いかけに「あるある」と多くの手が挙がり、会場が笑い声に包まれるシーンも。

「アンコンシャス・バイアスは、これまでの経験から得た解釈が生んでいる」と言う守屋さん。すべての人がそれぞれに違う経験を持っているので、一人ひとりに異なるアンコンシャス・バイアスがあるそう。

「アンコンシャス・バイアスに気が付いていないと、この解釈のズレが場合によっては、個人や組織の間で問題を引き起こす可能性があります」(守屋さん)

後半では、どうしたら自分の中にある無意識に気が付き、アンコンシャス・バイアスが生む問題を解消できるのか。その方法と心構えを学び、参加者からは「具体的な自分との向き合い方が分かった」「アンコンシャス・バイアスを認識する方法が見つかった」という声が聞こえました。

「私にだって、アンコンシャス・バイアスはあるんですよ」と優しく語る守屋さんに、参加者は安心して自分を振り返っていました。

アンコンシャス・バイアスに対処する3つの行動原則は「相手を知る」「相手を受け入れる」「相手の感情に配慮する」。大切なのは、完璧を目指すのではなく「できていないことがある」と自覚して、日ごろから心掛けることだと守屋さんは話します。

「私たちは『よし、明日から変わるぞ!』と思っても、すぐには変われません。でも、完璧を目指さずに『ほんの少しでもいいからやってみよう』と心掛ければ、その姿勢は周囲に伝わって信頼につながっていきます」(守屋さん)

守屋さんの言葉に、セミナーを通してさまざまな「無意識の思い込み」に気が付いた参加者は、勇気づけられたよう。セミナー後には「自分の無意識に気付くきっかけになった」「仕事にも、生活にも活かしたい」「アンコンシャス・バイアスに気付くことで、自分もポジティブになり、周囲も幸せにできると思った」などの感想が上がりました。

小さな一歩でも大丈夫! 自分のアンコンシャス・バイアスに気付くことからはじめよう

最後に、守屋さんから「どうせ何をやっても失敗してしまう」「思ったとおりにいかないことが多くてイライラしてしまう」と悩んでいる皆さんに、応援メッセージをいただきました!

「仕事をしていると、『この仕事、苦手だな』とか、『これは自分には難しいかも…』などと失敗が怖くなることがありませんか? それは自分に対するアンコンシャス・バイアスかもしれません。不安に感じていることも「もしかして、これって、私のアンコンシャスバイアスかも?」と気が付くと、これまでは怖くて挑戦できなかったことも一歩ずつチャレンジできるようになります。小さな一歩の積み重ねが、数年後には大きな変化につながりますよ。ぜひセミナーで自身に潜むアンコンシャス・バイアスに気付き、活き活きと活躍できる環境をいっしょに作っていきましょう!」(守屋さん)

守屋 智敬 (もりや ともたか)

1970年大阪府生まれ、一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所 代表理事。 神戸大学大学院修士課程修了後、都市計画事務所に入所。地域再開発計画のコンサルティングや地域振興プロジェクトに従事。1999年に人材系コンサルティング会社の立ち上げ期に参画。以来17年にわたり、経営戦略策定、組織開発プログラムを通したリーダー育成にチーフコンサルタントとして携わる。大手企業を中心に、2万人以上のリーダーに、リーダーシップを磨く研修を実施。2014年、復興庁の“新しい東北モデル事業”の一環として、被災地におけるリーダーシップ研修のプログラム開発を支援。2015年、株式会社モリヤコンサルティングを設立。内面から行動を変えるアプローチを重視した共感型リーダーの育成をはじめ、数多くのリーダーシッププログラムを提供している。
2018年 一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所を設立、代表理事に就任

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