エグゼクティブ層のキャリア意識や転職動向をデータから分析する エグゼクティブDATA BOX

Vol.1 エグゼクティブ層の転職は年収100万円ダウンが当たり前!?

年収変動調査

dodaエグゼクティブ編集部が自社のデータベースを元に「年収変動調査」を実施したところ「働き盛り・即戦力」としてスカウトの声もかかりやすい30歳から45歳の年収700万円以上~1,200万円以下の層が転職した場合でも、年収ダウン、それも100万円を超える大幅ダウンを受け入れるケースが多数あることが分かった。

年収ダウンの要因のひとつとしては、転職前の年収は、残業代などの手当てを含めた本人申請によるケースが多く、一方で転職後の年収は採用時の提示額のため、残業代などが含まれないケースが大半ということが考えられる。そのため、実際のダウン幅は調査結果より小さいと思われるが、現職年収が700万円を超える「デキる」ビジネスパーソンに成長しても、年収面のみに注目すれば、転職市場はそれほど甘くないことがうかがえる。

また、これまでの経験や実績があっても、新しい職場での人脈やネットワークがないため、入社後の活躍が読みにくいことから、企業側が転職前の年収よりも低い条件を提示するという面もある。現在マネジャーの人が「マネジャー候補」として入社するケースなどは、まさにこれに該当する。

一方で見逃せないのが、dodaエグゼクティブを利用する方の中で、年収ダウンも辞さないと考える転職希望者が増えていることだ。すなわち「志」が貫けるのであれば年収にはこだわらないと考えるエグゼクティブ層の増加だ。例えば大手企業を飛び出して、中小企業で自分の能力を最大限発揮したいと考える場合などは、年収アップはなかなか勝ち取りにくいが、それでもあえて挑戦し続けられる場を求めたいという人が増えている。

エリートコースと言われるような“会社が用意してくれる道”があった時代は過去となり、より主体的にキャリアを構築していくことが求められる時代になった。一時の年収ダウンは、ある意味の自己投資と考える層が増えているのかもしれない。

キャリアアップとともに、年収アップに成功する転職者ももちろんいる

  性別・年齢 転職前 転職後 UP額 転職時期
No.1 男性・33歳 700万円 1,337万円 637万円 2012年7月
No.2 男性・31歳 700万円 1,280万円 580万円 2012年6月
No.3 男性・36歳 900万円 1,395万円 495万円 2012年6月
No.4 男性・31歳 800万円 1,292万円 492万円 2011年10月
No.5 男性・33歳 950万円 1,150万円 200万円 2012年4月
No.5 男性・31歳 700万円 900万円 200万円 2012年8月
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