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エグゼクティブ・コンサルタントのリレーコラム「VOICE」 ~年収1,000万円の転職サポートから学ぶ“真のエグゼクティブ”とは~

Vol.02 エグゼクティブは“お見送り”の受け止め方もまた、一流 - エグゼクティブ・コンサルタント 中野裕介

Profile

中野 裕介 Yusuke Nakano

コンサルタント歴は6年。年間800~1,000人以上のキャリアカウンセリングを行い、約40人の転職成功を毎年サポートしている。現在は1カ月に20社ほどの求人企業を訪問し、約80人のコンサルティングを行う。幅広い知見と真摯なコンサルティングから、転職成功者のご友人をご紹介いただくことも多数。

<得意分野>
製造業、金融、不動産の各業界における、営業系、管理部門系、技術系職種のマネジメントポジション

エグゼクティブ・コンサルタントの中野裕介です。コンサルタント歴は6年。年間800~1,000人以上のキャリアカウンセリングを行ってきました。数多くのエグゼクティブを転職成功に導いてきましたが、残念ながらご紹介した企業とのマッチングがうまくいかないケースもあります。

今回お話ししたいのは、“お見送り”となった際のキャンディデート(候補者)とのやりとりから感じる「エグゼクティブ」の特徴についてです。“お見送り”とは、面接後に企業側から「残念ながら選考を通りませんでした」というお返事をいただくケースのことです。

申し分ないキャリアをお持ちのキャンディデートでも、お見送りとなるケースはどうしてもあります。コンサルタントとしての力不足を感じると同時に、ご縁があったキャンディデートですので、その経験を次の機会に活かしていただけるように心掛けます。

そこで私は、残念ながら次の選考に進めなかったキャンディデートに、こう尋ねることにしています。

「今回お見送り(選考不通過)になった要因は、ご自身では何だと思われますか?」

選考に通過できなかったキャンディデートにとって、大変厳しい質問でもあるのですが、この質問の受け止め方こそ、その機会を次に活かせるかどうかに影響を与えていると考えます。

あるキャンディデートはこの質問に「分かりません」と答えます。自分が評価されなかったことで、プライドも傷ついたのでしょう。明らかに不快感を示される方もいらっしゃいます。

またあるキャンディデートは、「年齢が合わなかったのでは」と残念そうに答えます。ただ私たちコンサルタントは書面上で確認できる項目については、紹介する企業の合意を事前に取った上で推薦しているため、お見送りの理由が年齢のみであることはまずありません。ご本人もそれはお分かりであると思いますが、本当の理由に目を背けたいという心理が働いているのだと思います。

一方、この質問に対して、「面接官とのコミュニケーションの中で、ある点において考え方が合致しなかったのだと思います」など、その原因を自分なりに冷静に分析して、お答えいただける方もいらっしゃいます。

また企業からいただいたフィードバックは、私もできるだけ率直にキャンディデートにお伝えします。それは、変にオブラートに包んで話してしまうと、意図せぬ誤解を生んでしまうからです。エグゼクティブはそうしたフィードバックを素直に受け止めようと努めます。そして、次にご紹介する企業との面接の際には、それまでに得たフィードバックを活かし、転職を見事に成功させています。

このようなやりとりを通じて感じるのは、「自己認知力」の高さが、エグゼクティブ転職の成功の鍵になっていることです。つまり、面接という行為を通じて得たフィードバックをきちんと受け止め、そこでマーケットにおける自分の価値を把握する力です。

場合によっては、面接で提示される年収金額が希望する年収よりも低いことがあります。その際、マーケットが自分を正しく評価してくれないと思い、何社も面接を重ねる方もいます。もちろんうまくマッチングできる企業を見つけられるケースもあるのですが、回数を重ねる中で、マーケットからの評価を受け止めた上で、そこからスタートしようとマインドチェンジすることも重要です。無用なプライドを捨て、客観的に自己認知して、そこから成長しようと決意できる方こそ、真のエグゼクティブなのではないでしょうか。

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