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第二新卒の自己PRの書き方【例文付き】書類選考、面接それぞれの伝え方

転職活動で自己PRは非常に重要な位置を占めています。なぜなら、書類選考でも面接でも、ほぼ間違いなく求められるものだから。上手に自己PRができれば、転職活動は一気に成功に近づきます。このページでは自己PRの重要性から、職務経歴書に自己PRを書く手順、面接での伝え方のコツまで幅広く解説しています。ぜひマスターしてください。

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1.転職活動での自己PRの重要性

「自己PRなんて就職活動でさんざん書いたし、話したから問題ない」。そんなふうに考えている人はいませんか。しかし、転職活動の自己PRと新卒の就職活動の自己PRの間には、書く内容、重要度に大きな差があります。まずは転職活動の自己PRの意味合いと、必要になる場面について理解しておきましょう。

転職活動での自己PRの意味

転職活動での自己PRとは、一言でいうなら「社会人経験の中で、携わった業務、残してきた実績、身につけたスキルが、応募先の企業で役に立つことをアピールする」ことです。

新卒採用の就職活動では、学生活動やプライベートの経験を元にした、内面的な長所を自己PRとして記載したり面接で話したりしたのではないでしょうか。しかし、転職活動での自己PRは、「社会人経験」つまり仕事上の具体的な事実を元に組み立てるのが鉄則。なぜなら採用担当者はその内容を元に、「入社後にビジネスパーソンとしての活躍を期待できるか」を判断しようとしているからです。

加えて重要なのは、アピールしたいポイントが誰にでも分かりやすく示されていることです。方法はいくつかあるのですが、最も有効なのは携わった業務と達成した実績をできるだけ数字で表現すること。営業職であれば「売上目標●%達成」、事務職であれば「処理工数●%改善」などといった内容が分かりやすいでしょう。エンジニア職であれば、「プロジェクト期間」「プロジェクト人数」などを明記することも大切です。

もうひとつ大切なのは、応募企業・職種で活かせることを書いたり話したりすること。的外れな自己PRは効果がないだけでなく、「何も理解せずに応募してきているのではないか」「志望度が低いのではないか」というネガティブな印象を与えてしまいかねません。第二新卒・若手の採用ではやる気を重要視されることが多いので、的外れな自己PRが不合格に直結してしまうこともあるでしょう。

転職活動における自己PRのポイント

  • 仕事上の具体的な事実、実績を元に組み立てる
  • アピールポイントには誰にでも分かりやすい数字表現を用いる
  • 応募企業・職種で活かせることをアピールする

書類選考と面接の両方で自己PRは求められる

転職活動で自己PRが必要になる場面は2種類あります。ひとつは応募書類の作成時。決められた形式はないのですが、職務経歴書には自己PRを記載するのが一般的です。職務経歴書は書類選考で最も重要度の高い書類といえます。自己PRのクオリティが、合否を左右することもあるでしょう。

もうひとつのシチュエーションは面接です。転職活動の面接では、多くの場合、その冒頭で自己PRを求められます。面接のスタートで行われる質疑応答だけに、その受け答えが面接全体の雰囲気に影響を与えてしまうこともしばしば。面接対策で最も重要なのが自己PRの準備だといっても過言ではありません。

▽自己PRを求められる2つの場面

自己PRを求められる2つの場面(職務経歴書)自己PRを求められる2つの場面(面接)

2.第二新卒・若手の自己PRで大切なのは「ポテンシャル」と「やる気」を示すこと

転職活動の自己PRでは、仕事上の経験や実績、スキルを具体的に分かりやすく示すことが重要であると前述しました。しかし、第二新卒・若手の転職希望者にとってそれはなかなか難しいことです。社会人経験が短いだけに、「他人に自慢できるような実績やスキルがない」と悩んでしまう人が多いでしょう。たとえあったとしても、ライバルに大きな差をつけられるような目立った実績やスキルを持っている人は少ないはずです。

採用担当者はその道のプロなので、そんなことは百も承知です。実は第二新卒・若手の自己PRに、派手な実績やスキルを求めてはいません。採用担当者が自己PRで判断しようとしているのは応募者の「ポテンシャル」。そしてポテンシャルを測る材料となるのが、現職・前職での仕事への向き合い方です。たとえ小さな実績であっても、そのために実践した行動や意図を示すことができれば、「仕事に真摯に向き合える」「自主的に行動できる」、つまり、ビジネスパーソンとしてのポテンシャルが高いことの裏付けになります。

もうひとつ、採用担当者が自己PRから確認したい重要なポイントが「やる気」です。といっても「やる気があります」と安易に書いたり話したりしてもあまり意味がありません。採用担当者がやる気を判断するために確認しているのは、自己PRの内容が応募職種でのミッションと合致しているか否かです。「やる気=熱意」ではありません。ビジネスパーソンにとってのやる気とは、応募職種への関心が高く、自分がどのような仕事をするのかを具体的にイメージできていること。的外れな自己PRを書いたり話したりしてしまうと、仕事内容を理解せずに応募していると判断されてしまう可能性があるので注意が必要です。

3.第二新卒・若手が職務経歴書に上手に自己PRを書く方法

転職活動における自己PRの重要性と、第二新卒・若手が自己PRを書いたり話したりする際のポイントが分かったところで、続いてはどのように自己PRを組み立てていけばいいのかを解説していきましょう。まずは職務経歴書に落とし込む具体的な手順を紹介します。

STEP1.担当した業務をすべて書き出す

最初に、新卒で入社した会社で担当した業務をすべて書き出してみてください。業務の大小は問いません。もちろん、新入社員研修や先輩からの頼まれごとも業務のひとつです。携わった期間も含めて、時系列で書き出していくと思い出しやすいでしょう。成功した業務だけでなく、失敗した業務、悩んだ業務も書き出しておくと面接での回答で役立つことがあります。

【営業職の例】

  • 20XX年4月~7月:新入社員研修
  • 20XX年8月~現在:電話・来客応対
  • 20XX年8月~現在:新規顧客向けの電話営業
  • 20XX年8月~現在:新規・既存顧客への訪問(先輩・上司の同行)
  • 20XX年8月:社内懇親会の企画・運営
  • 20XX年9月~現在:見積書、請求書、契約書の作成
  • 20XX年9月~現在:先輩・上司の資料作成のサポート
  • 20XY年4月~現在:新規・既存顧客への訪問(単独)

STEP2.評価された、こだわりを持って取り組んだ業務をピックアップ

担当業務を書き出したら、その中で特に評価された業務、こだわりを持って取り組んだ業務をピックアップしていきましょう。同時にその業務の何が評価されたのか、何にこだわったのかも書き加えていきます。「売上目標の120%を達成」「1日に20本以上の電話を取る」などと、数字で表現できるのがベター。同期にこれだけは負けなかったという観点で選んでもいいでしょう。

【営業職の例】

  • 20XX年8月~現在:電話・来客応対
    ⇒部署内で最も早く電話を取ることを目標にしていた(同期3名)。問い合わせ対応のスピードが契約拡大、トラブル回避につながったことがある
  • 20XX年8月~現在:新規顧客向けの電話営業
    ⇒10件/日の電話営業を個人ノルマとして設定し、2カ月間実施。2カ月間で8件の新規受注を実現した
  • 20XY年4月~現在:新規・既存顧客への訪問(単独)
    ⇒月間売上目標120%達成を6カ月間連続で実現

STEP3.評価された、こだわりを持って取り組んだ理由・背景を書き出す

続いては、その業務がなぜ評価されたのか、その業務になぜこだわりを持って取り組んだのか、理由と背景を考えてみます。自己PRを上手にまとめるためには、結果に至る行動や思考を整理することが非常に重要。「どんなアクションを取ったんだっけ?」「どんなことを考えていたんだっけ?」と、思い出しながら書き出してみましょう。

【営業職の例】

  • 20XX年8月~現在:電話・来客応対
    ⇒部署内で最も早く電話を取ることを目標にしていた(同期3名)。問い合わせ対応のスピードが契約拡大、トラブル回避につながったことがある

<行動・意図>
チームに貢献できることは何かと考えたときに、とにかく電話を素早く取ることだと考えた。また、社外とのコミュニケーションに誰よりも早く慣れたいと思っていた。

  • 20XX年7月20XX年8月~現在:新規顧客向けの電話営業
    ⇒10件/日の電話営業を個人ノルマとして設定し、2カ月間実施。2カ月間で8件の新規受注を実現した

<行動・意図>
配属当初から効率良く契約を獲得することは不可能であると考え、まずは数をこなして慣れること、確率は低くとも母数を多くすることで目標達成を実現することが必要と感じたため。毎日の終業後にはトークスクリプトを見直し、顧客のニーズとの乖離がないかをチェックすることを自分に義務付けていた。

  • 20XY年4月~現在:新規・既存顧客への訪問(単独)
    ⇒月間売上目標120%達成を6カ月間連続で実現

<行動・意図>
電話営業とは異なり、自分にも顧客にも時間的な負担があることを前提に、可能な限り効率的な訪問が行えるように心がけた。単独での訪問を任せられると聞いた直後から、先輩との同行回数を増やす、目標達成のためのスケジュールの立て方などを先輩に相談するなど、実務にスムーズに入れる準備をした。

STEP4.アピールしたいポイントに名前を付け職務経歴書の自己PRとしてまとめる

ここまでで自己PRの材料がそろいました。あとは応募企業・職種に合わせてアピールするポイントを選択し、名前を付けて職務経歴書にまとめていくだけです。同職種への転職を希望している場合は、書き出した内容をそのまま落とし込めばいいでしょう。異職種への転職を希望している場合は、工夫が必要になることが多いかもしれません。コツは書き出した内容を、他の職種でも必要とされるスキルとしてアレンジすることです。

【営業職から営業職に転職する場合の自己PR例文】

<目標達成意欲の高さ>
入社2年目からは単独で、新規顧客への提案業務、既存顧客のフォロー業務を担当しています。実務に入る前に、先輩との同行回数を増やす、目標達成のためにどのようなスケジュールを立てるべきかを相談するなど、入念に準備を行い、単独での業務を開始した初月から売上目標120%を達成。その後も、売上目標120%以上を6カ月間継続しました。

<組織貢献意欲の高さ>
配属当初は個人でできることが何もなく大きなプレッシャーを感じていました。その中で、唯一、自分にできることとして「誰よりも早く電話を取る」ということに注力。先輩・上司の無駄な時間を削減することができたほか、問い合わせを受ける中で、顧客のニーズや契約内容を把握できるようになり、その経験が新規顧客への電話営業にも役に立ちました。

【営業職から事務職に転職する場合の自己PR例文】

<課題発見・改善力の高さ>
営業部配属当初に任された新規顧客への電話による営業では、2カ月間で8件受注しました。その背景にあるのは、自主的に改善ノートを作り、自分自身が抱えている課題を毎日改善する努力をしたことだと考えています。特に電話をする時間帯、業種ごとのトークスクリプトには徹底的にこだわりました。営業事務職では業務効率化がミッションとなると考えています。前職で培った課題発見・改善を繰り返す習慣を役立てていく所存です。

<電話応対スキル>
配属当初は個人でできることが何もなく大きなプレッシャーを感じていました。その中で、唯一、自分にできることとして「誰よりも早く電話を取る」ということに注力。先輩・上司の無駄な時間を削減することができたほか、問い合わせから新たなニーズをくみ取ったことで、月間300万円の契約拡大につながったこともあります。

4.第二新卒・若手が面接で上手に自己PRをする方法

面接では、冒頭で自己PRを求められるのが一般的です。回答を促す言葉はさまざまですが、「経歴を含めて自己PRをしてください」「自己紹介をお願いします」などといわれたら、自己PRを求められているのだと考えてください。

話す内容は職務経歴書に書いたものと同じで構いません。ぜひ実践してほしいのは、とにかくシンプルにハキハキと伝えるということ。それだけで「コミュニケーション能力が高い」「若手らしいバイタリティがある」という印象を与えられ、面接全体をスムーズに進められる可能性が高くなります。結論から話し、長くても2分以内にまとめるのが適切でしょう。

自己PRをシンプルに短くまとめるのには、失敗のリスクを少なくするためという意味合いもあります。第二新卒・若手の転職希望者は、面接に慣れていません。たくさんのことを盛り込もうとすると、しどろもどろになってしまう場合が多いのです。最初の質疑応答で失敗した結果、頭が真っ白になってしまい、ふたつ目以降の質問でパニックに陥ってしまう人も。

「説明が足りなければ面接官が質問してくれるはず」というくらいの気持ちで、シンプルに自信を持って明るく答えることが大切です。面接での自己PRの仕方をより詳しく知りたい人は、下記のページを参考にしましょう。

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