うつ病/50代/特例子会社への転職ストーリー

うつ病の方の転職体験談うつ病の方の転職体験談

50代でうつ病を発症し、休職、転職、再発。安定就労を求め、第一希望である特例子会社に転職

U.D.さん 50代 うつ病

就職活動期間
3ヶ月
前職
警備会社
現職
人材業界 特例子会社事務職

過労による心身の限界を感じ受診、即日休職へ

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私がうつ病を発症したのは、50代に入ってからでした。原因は過労・寝不足によるストレスです。大学卒業後は、金融業界の団体職員、家業の経営などを経て、インフラ関連の会社に15年勤めている間に、発症しました。異動に伴い通勤時間が片道2時間以上になり、さらに連日の残業で、朝起きられない、体が重い、頭痛とめまいなど体調不良を感じるようになったのが始まりです。そのうち、遅刻早退が増え、休日でも気力体力が沸いてこず、何もできなくなってしまいました。これは心身の限界ではないかと病院を受診すると、すぐに休職するよう医師に診断されました。

焦りから半年の休職後に転職、そして再発

休職してから1ヶ月半は、ひたすら寝ていました。相当、体が疲れていたのだと思います。徐々に回復してきて、半年経った頃、「そろそろ復職しなければ」と考えるようになりました。生活をしていくためにはたらかなければなりませんので、休んでばかりはいられないと、だんだんと気持ちは焦るものの、体がなかなかいうことを聞きませんでした。同じ会社に復職することには不安があったので、年齢的に葛藤はありましたが、転職することにしました。
インターネットで求人を検索して、未経験かつ50代でも受け入れてくれるという警備会社に入社しました。実際、年配の方も多かったので、続けられるのではないかと感じました。しかし、病気がまだ完全に回復していなかったようで、うつ病が再発してしまったんです。結局、警備会社も休職することになりました。

再発を繰り返したくない。デイケアと就労移行支援事業所に通所し、うつ病に向き合う

医師から、うつ病の再発を繰り返すのは良くないと言われていたので、しっかり治してから社会復帰しようと考えを改めました。調べると、障害者採用の雇用枠があることを知ったので、障害者手帳を取得し、自立支援のデイケアサービスに8ヶ月、それから就労移行支援事業所にも8ヶ月間通所しました。
デイケアサービスの心理講座で、うつ病の発症メカニズムから対処の仕方、認知行動療法まで学ぶことができ、再発しないためには、生活リズムを整えることの重要性を知り、土日の過ごし方が変わりました。それまでは、仕事で疲れた体を癒やすために土日は寝て過ごしたり、横になりながらスマートフォンを見る時間が多かったのですが、規則正しく起き、活動するようになりました。

ハローワークやdodaチャレンジを活用して転職活動

生活リズムも整ってきたころ、生活費のことも考え、就労移行支援事業所に通所しながら転職活動を始めました。最初はハローワークや東京しごとセンターに通い活動をしていましたが、なかなか50代を受け入れてくれる求人が見つかりません。
私は、絶対に再発したくないし年齢的にも無理な転職を繰り返したくないので、安定して長くはたらけること優先し、第1希望はデイケアで知った「特例子会社」であることと考えていました。そのため求人数自体ももともと少なかったのだと思います。
障害者専門窓口で相談したり会社見学をしたりして応募したほとんどの求人が書類選考を通過しませんでした。

障害者専門の転職エージェントにも数社登録しました。しばらく音沙汰なくあまり期待していなかったのですが、その中でdodaチャレンジから「新しく募集開始した求人の中にご紹介できる求人がありますよ」とメールを頂きました。5社ほどの会社を紹介してくれ、その中に現職の求人も含まれていました。
ハローワーク経由でも既に複数社に応募していたので、平行して応募することにしました。

自分を丁寧に理解してくれたキャリアアドバイザー

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dodaチャレンジは、とても丁寧にきめ細やかに転職活動をサポートしてくださったと感じています。私の経歴やスキルについて、時間をかけて深くヒアリングしてくれたので、私も自分の強みの理解に大変役立ちました。また、キャリアアドバイザーも私のことを十分に理解した上で、私の希望を聞き、適性をみて、応募先の会社での配属や業務のマッチングについて、人事と相談してくれたことも心強かったですね。
転職活動期間は3ヶ月弱ですが、キャリアアドバイザーからのヒアリング、書類作成などの準備に時間をかけ、現職に応募してから内定までにかかったのは、10日ほどです。

第一希望だった特例子会社に転職

現在勤める人材系の特例子会社では、求人原稿を作成する業務に携わっています。未経験の職種なので、はじめて聞く専門用語があったり、求人媒体によって記載方法が違っていたり、覚えることは多いのですが、新しいことにチャレンジするのは楽しいです。うつ病を発症する前は、まさか50代半ばになった自分が未経験分野に挑戦するとは考えてもいませんでしたが、こうして今の業務をやってみると、いくつになっても意欲は湧いてくるものなのですね。うつ病を再発しても怖いので、少しずつ積み重ねていくように心掛けています。上司も「ゆっくりで大丈夫」と言ってくれているので、安心して仕事ができています。
就労環境にもだいぶ馴染んできました。はじめて使ったチャットやTeamsなどの社内業務ツール、リモートワークの進め方にも慣れてきました。うつ病を抱える私の場合、ずっと家に籠もって仕事をするのは病気にも良くないと考え、1週間のうち出社は週3日、在宅勤務は週2日を希望し、いいバランスで仕事ができていると感じています。

今後、私がやってみたいことは、業務マニュアルを整備・改善すること、精神障害のあるメンバーの相談役として、社員の誰もが安心してはたらけるより良い職場づくりに貢献することです。

うつ病の方からのメッセージうつ病の方からのメッセージ

メッセージ

私は、うつ病をどうしても再発させたくなかったので、一般企業での障害者採用枠よりも、特例子会社が安心だと考え、希望しました。しかし、50代半ばという年齢での転職は、現実は厳しいものがありました。自分ひとりの転職活動では難しかったですし、タイミングやdodaチャレンジのキャリアアドバイザーに恵まれて、運が良かったと思います。
実際にはたらいてみて、特例子会社は基本的には、即戦力としてすぐに結果を求められる事はありません。ゆっくりで良いので業務を習得していくことや、生活リズムを安定させ毎日仕事ができる事が大事だという環境は、今の私にはとても合っていると思っています。
みなさんも、dodaチャレンジを活用して、どうぞご自身に合った会社を見つけてください!

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