聴覚障害/20代/事務職への就職ストーリー

聴覚障害の方の就職体験談聴覚障害の方の就職体験談

障害者職業能力開発校でITスキルを学び、大手企業の新卒入社を実現

F.M.さん 20代 聴覚障害

dodaチャレンジを利用した就職活動期間
1ヶ月
現職
電気機器メーカー 事務職

高校まで普通級に通学、そして海外の専門学校へ

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私の障害は、感音性難聴ですが、小学生の頃から、ろう学校ではなく補聴器をつけて普通級に通学しました。月に1~2回、母と一緒にきこえの教室(難聴学級)に通い、聴覚管理と言葉を聞き取る言語学習なども行ってきました。しかし、勉強内容がだんだんと高度になり始めた小学3年生くらいから、先生が話す言葉が聞き取りづらくなってきたんですね。そこで、学校に相談して、先生にも補聴援助のためのマイクをつけてもらうようお願いし、その後は、問題なく授業内容も理解できるようになりました。学校やきこえの教室などで必要なサポートや助言を得られたことは非常に大きかったと思います。

高校卒業後は、オーストラリアの美容専門学校に進学しました。子どもの頃から、英語には日常的に触れる環境だったので、いつか留学したいと考えていたんです。もともと美容に興味があり仕事にしたいとも思っていました。メイクやファッションの勉強はとても楽しかったです。ところが、インターンシップで実務の体験をしてみると、自分以外の人にメイクを施すことに抵抗を感じてしまったんです。美容の勉強は好きでしたが、仕事としては自分に向かないのではないかと思い始め、将来について、一度立ち止まって考えることにしました。

障害者の採用枠があることを知り、障害者職業能力開発校に入校

いろいろ調べていくうちに、就活には障害者採用枠があることや、dodaチャレンジのような障害者専門の就職エージェント、そして、障害者職業能力開発校の存在を知ったんです。

オーストラリアの専門学校を卒業して日本に戻った後、まず、私は、障害者職業訓練校で1年間、就職に必要なスキルを習得することにしました。パソコンが好きだったので、ビジネスアプリ開発を学ぶコースを選択し、WordやPowerPoint、Excelを勉強し、資格も取りました。これまで、自分の障害であまり不利益を感じたことはなかったのですが、社会に出て、自立してはたらくようになったら、これまで通りにいかないかもしれないと思ってのことです。

職業能力開発校での就活は難航し、挫折を味わう

1年間しっかり学んだので、自信もつきましたし、私は職業能力開発校を通して就職するつもりでいました。しかし、学校やハローワークから紹介される求人は、希望する職種とマッチしていなかったり、低賃金だったり、経済的に自立するには厳しさを感じました。また、私の学歴がオーストラリアの専門学校卒であることで既卒扱いとなり、新卒として採用してもらえないなど、採用する企業からすると、私の条件はあまり良くないことが分かってきました。紹介された求人以外にも、自分で情報収集し多くの求人にエントリーしましたが、なかなかうまくいきませんでした。

dodaチャレンジでの就職活動期間は1ヶ月

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諦めかけそうになったとき、「ここまで自分でやったんだから、別の方法でやってみよう!」と、dodaチャレンジで就活することにしたんです。帰国したときに、情報収集のためdodaチャレンジに登録だけしていたのですが、具体的な活動はしていませんでした。担当のキャリアアドバイザーに自分から連絡をしたところ、さっそく話を聞いてくれました。私は、dodaチャレンジの圧倒的な求人数の多さ、ブランド力に驚きました。これまで何社も書類選考さえ通過しかなった私に、キャリアアドバイザーはたくさんの企業を紹介してくれました。

私が、キャリアアドバイザーにお願いした希望条件は3つです。在宅勤務ができること、新卒として採用してくれること、ITスキルが活かせることでした。その条件にあった企業を20社ほど紹介してくださり、10社に応募、3社が最終選考に残りました。その中から、面接での印象から、一番自分に合っていると感じた現職に入社しました。

面接には、回答を用意したり、YouTubeで面接の練習動画をみたりとシミュレーションして臨みましたが、今思えばもっと場慣れしておくとよかったなと思います。余裕をもって、面接官と会話できるともっとよかったかもしれません。dodaチャレンジでの就活はそれぐらいあっという間でした。

希望条件に合った就労環境で充実した社会人生活を

入社してもうすぐで1年ですが、ワークライフバランスも良く充実した毎日が送れています。新卒として採用されたので、半年間の新人研修でしっかり社会人のマナーや仕事をする上での基礎も理解できました。現在私が担当する業務は、システムの保守や業務の効率化を図る新デバイスに関わることですが、社員が困っていることを解決する仕事なので、ありがとうと言ってもらえることも多く、やりがいがあります。部署の皆さんの役にもっと立てるよう、今後の目標は、ITパスポートの資格を取ることです。

希望していたワークスタイルではたらけていることにも満足しています。今は在宅勤務と出社の割合が半々で、私には適度と感じています。在宅勤務だけだと上司や他の社員とのコミュニケーションがもの足りないと感じたので、週2日程度の出社になりました。残業もほぼないので、終業後にプライベートの予定を入れたり、メリハリがつけやすい環境も気に入っています。

聴覚障害の方からのメッセージ聴覚障害の方からのメッセージ

メッセージ

私は、障害があることで、これまで困ることがあまりありませんでした。オーストラリアへの留学では、もちろん努力もしましたが、どこか「自分の好きなことをやらせてもらっている」という面もあったように思います。恵まれた環境だったといえばそうなのですが、就職活動がうまく進まなかったときも、家族の助けもあるし、そのうち決まれば…そんな考えがよぎったこともありました。
でも、そこで諦めないで本当に良かったと思います。今、こうして社会人になってみると、はたらくことがとても楽しいし、チームではたらく充実感も味わえ、人の役に立てることが何よりも嬉しい、と実感しています。自分の人生を生きている、そんな幸せな日々が送れているのも、dodaチャレンジのおかげだと心から感謝しています。

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