転職ご支援エピソード
20代の自閉症スペクトラムのある方をご支援させていただいた事例です。幼少期に障害が発覚し、大学在学中から就労移行支援事業所に通い、障害理解を深めた上で、障害者雇用枠で特例子会社にご就職されて事務職として経験を積まれていました。
その後5年就業したことで自信がつき、一般事業会社の障害者雇用枠で「専門性のある業務へ挑戦ができること」、かつ「待遇アップ」というテーマで転職をご希望されました。一般枠で事務経験をたくさん積んでこられたライバルの方々と並ぶと、経験やスキルの比較でお見送りが続いた時期もありました。しかし「ご自身を成長させるためにチャレンジしたい！」という強い信念を最後まで貫き、諦めずに活動を続けた結果、最初にお会いしてから8ヶ月で、ご希望の叶う企業様よりご縁を頂きました。現在は新しい環境で難易度の高い業務に取り組んでおられ、自身の成長を感じながら日々充実されているご様子です。新卒から障害者雇用枠で安定就労し、意欲があればステップアップの転職が叶うということを実感したご支援でした。
転職テーマが実現できる環境かどうか、情報収集を心掛けています
「転職する」ことがゴールではなく「転職先で長期就業する」ことをゴールとして、ご経歴や障害のことについて、過去・現在・未来のことをそれぞれ分解して、当時の状況やお気持ち、今のお気持ちを率直にお話いただくことを大切にしています。障害特性と環境のミスマッチで現職で苦労されている方、全力投球で業務に臨んだ結果体調を崩された方、障害者枠で安定就労したことで自信がつき次のステップに進みたい方、ライフイベントを機に待遇アップをご希望の方など、求職者の皆様のご状況や転職テーマは様々です。転職という人生の大きな決断についてご相談をいただいておりますので誠心誠意寄り添うことを心掛けています。求職者の皆様のご経験や障害特性について理解を深めた上で、どのような業務内容や職場環境であれば安定就労が叶い、パフォーマンスを最大限に発揮できるのか、時には客観的にアドバイスもさせていただいております。転職に向けて一緒に伴走できればと思います。