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中国転職マニュアル

※新型コロナウイルス感染症や、海外への渡航・滞在についての最新情報は、厚生労働省、外務省など、公的機関のWebサイトの情報もあわせてご確認ください。各地域の最新の転職状況については、相談デスクでもご相談いただけます。

「海外転職」と一口に言っても、求人の傾向は国やエリアによって異なりますし、求められる能力、面接の進め方もさまざまです。そのため、「転職活動の進め方が分からない」「面接の準備方法が分からない」という不安は誰にでもあります。中国の転職活動についてはもちろん、その後のキャリアについてもご紹介します。

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1.中国転職の概況と求人の特徴

日本での就業経験を持つ人向けの求人が多いのは、中国北部の北京・大連・天津、中国東部の上海・蘇州、中国南部の深圳・広州などの都市です。なかでも上海での求人が圧倒的に多く、中国全土の求人の6~7割を占めています。

かつては人件費の低さから「世界の工場」とも言われた中国には、古くから製造業を中心に日系企業がこぞって進出しました。しかし近年は、人件費の高騰から製造拠点を東南アジアなど人件費の安い国に移しています。その一方で、中国全土で14億人を超す巨大なマーケットとしての魅力が着目されるようになり、コンサルティング、物流、小売り、サービス業などの企業が多く進出しています。

最近では中国語を必須とする求人が増えています。中国語検定HSKを基準にした場合、旧HSKでは6、7級相当以上、新HSKでは、筆記5級相当以上、口頭高級相当以上を求める企業が多くなっています。加えて、就業を希望する職種の実務経験や、高いコミュニケーション力が求められることも多くあります。

2.中国転職で身につくもの

中国は、公用語が中国語であるため、中国語の向上は期待できることはもちろん、市場全体や企業の成長変化が速いため、日々新しい環境に適応していくことが求められ、適応能力の向上が期待できます。また、日本では経験できないスピード感でマネジメントを任せられることも多く、マネジメントスキルを身につけることもできます。

上海をはじめとした都市圏では、日系企業だけではなく欧米諸国の企業から、中国国内の企業に至るまでさまざまな業界・職種に転職できるチャンスがあるため、さまざまな文化や価値観を持つ同僚と一緒に働くことで、キャリアに対する視野も広がります。

3.中国の面接

企業にもよりますが、中国での転職は非常にスピーディーです。そのため、求人応募から内定まで3~4週間程度の場合がほとんどとなりますので、求人に応募する前に面接の準備もしっかり整えておきましょう。

面接の回数

中国での転職活動では、多くの企業で、面接は2回程度となっています。

一次面接

基本的に人事担当者と上司になる方が面接を担当します。欧米系企業、ローカル企業はもちろん日系企業であっても中国語での面接となります。たとえ面接官が日本語に堪能でも、中国語能力のチェックも兼ねて中国語での面接を実施することが多いので、中国語面接の準備はしっかり行いましょう。また英語を使用する仕事では英語での面接が行われます。

面接では、企業の説明、業務内容の説明、チームストラクチャーを説明されることが多く、面接官からの質問では、「なぜ中国で働きたいのか」「どれくらいの期間、中国で働けるのか」のふたつがよくある質問です。これらの質問により、企業側が求めている要件を満たしているかをチェックしているので、事前に職務内容や企業が求める人物像を確認して準備することをおすすめします。

最終面接

上司になる方と所属部門の部門長や役員が面接を担当します。日系企業では、日本本社の管理職が参加するケースもあります。

日本と同様に最終面接では、具体的な職務に関する内容よりも、カルチャーフィットや人柄面を見られることが多いです。一次面接時に応募先企業のカルチャー等について質問してその企業の理解を深めるなどして準備を進めましょう。

面接時の服装

中国の面接でも基本的には、ビジネススーツを着用しましょう。また、清潔感を意識してください。

面接のときに気をつけること

一次面接、最終面接ともにWeb面接のケースが増えてきています。
Web面接でもフォーマルな服装で面接に臨んでください。また、照明の明るさや周りの雑音など面接時の室内の環境には十分注意してください。

4.中国転職 Q&A

中国の転職活動について、よくある質問を紹介します。

Q

中国に住んでいなくても転職活動はできますか。

A

もちろん問題ありません。現地法人への転職の場合、採用の責任者が中国にいることが多いため、一次面接はWeb面接のケースも多いです。しかし、最終面接においては、対面での面接を希望する企業もありますので、その際は渡航いただくことになります。

Q

求人が多い時期はありますか。

A

日系企業の場合、例年4月から8月に向けて、求人数が増加する傾向にあります。人員の異動や、環境の変化が著しい年度初めから徐々に求人の動きが活発化する傾向にあります。 欧米系企業や中国のローカル企業に応募する場合、特にローカル企業では、旧正月が終わった3月ころから、徐々に求人数が増加する傾向にあります。

Q

面接は中国語ですか。

A

求人内容にもよりますが、日系企業であってもほとんどの企業で、日本語・中国語の両方で面接が実施されます。中国での転職においては、中国語が求められるケースが多く、すべての面接が中国語で行われるケースも少なくありません。英語を使用する仕事の場合は、英語での面接も行われます。

Q

内定から入社までの流れを教えてください。

A

内定後は、およそ1週間以内にその内定を承諾するか辞退するかを回答するのが一般的です。内定承諾後は、ビザの手続き、退職交渉、健康診断の受診(必要ない場合もあり)を経て、入社となります。入社までの期間はビザの発給状況にもよりますが、内定承諾後、およそ1~2カ月となります。

5.各地域の転職マニュアル

6.関連情報

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